健康経営における女性の健康【1】:どうする?女性の健康への取り組み

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すっかり秋らしさを感じる今日この頃。2020年度の健康経営度調査の調査票の記入が終わり、ほっと一息。もう少ししたら次年度の計画を検討しはじめようか、そんな企業も多いと思います。

メンタルヘルスや生活習慣病への取り組み、様々な課題に対して打ち手を打ってきた2019年度。しかしそこで、どうもモヤモヤした項目があるなぁ、と感じる読者の方。そう、それこそが「女性の健康維持増進に関する項目」なのではないでしょうか。

既に健康経営銘柄や健康経営優良法人を取得している企業では検診率の向上や女性向け啓発セミナーに着手し、取り組みを行っています。しかし、施策の手ごたえを感じている会社は少ないのが事実です。

健康経営の優等生と言われている企業でも、ため息とともにこんな声を聞くことがよくあります。

・医師や保健師など専門家を招いて啓発セミナーを開いたが、しーーーんとしている。

・同じ女性でも、興味のない社員はまーったく興味ない!

・男性社員にも参加を促しているが、参加するのは一部の意識高い系だけ。

・とにかくセクハラ!と言われるのが怖い。

・会社として、どこまで支援するべきなの?

経済産業省では様々な会社の事例を公開して普及に努めますが、それでも日々、企業からの問い合わせ電話が殺到している!と聞いています。

女性の健康に関する施策は、体調不良を隠したい(認めたがらない)女性社員、元気な(あるいは体調不良に耐えてきた)ガッツ系女性社員の生存者バイアス、女性の健康といった途端に気まずそう会話を避けるはずかしがりや中年男性社員、生理や更年期などの女性の健康に関する会話をタブー視する風潮エトセトラエトセトラ、、、様々な思想や集団心理が複雑に問題が絡み合い、取り組みを難しくしているのです。

次年度の計画立案にあたり、女性の健康への取り組みはどのように考えていくべきなのでしょうか。数回にわたり、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 

一般社団法人リプロキャリア 代表理事/キャリアコンサルタント 平陽子

人生の充実の為には「キャリアと女性の健康の両立」や「ライフプランと女性の健康の両立」が必要不可欠だという信念から、リプロキャリアを創業。多くの産婦人科医師とのネットワークと自身のキャリアコンサルタントとしての知見をもとに、女性の健康とライフプラン・キャリアプランの両立を目指した研修・セミナーを行っています。

 

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